Notionはツールです。そして、その企業としてのミッションは、ソフトウェアのツール作りをユビキタス化することです。誰もが思い描いたソフトウェアを自由自在に組み立てることができれば、世界はより多くを実現できると私たちは信じています。
私たちは、この信念をともにして日々何百万人もの人々の問題解決を助けている、GoogleスプレッドシートやGoogleドキュメント、Slackなどの素晴らしいツールを称えています。
そうしたわけで、この度、新しい最高技術責任者（CTO）としてFuzzy Khosrowshahiをご紹介できることを、とても嬉しく思います。
FuzzyはGoogleスプレッドシートの生みの親です。金融業界で働いていたときに、スプレッドシートをWebアプリに変換するというアイデアを思いついた彼は、その後Googleに15年間勤務し、Google Workspace（ドライブ、ドキュメント、スプレッドシート、スライドなど）のチームを率いていました。Notion入社前は、Slackのプロダクトエンジニアリング部門でSVPを務めていました。
私たちがNotionのミッションを成し遂げようとする中、Fuzzyと仕事ができること、時代を代表するユービキタスなツールを作ってきた彼の経験から学べることに、胸が躍る思いです。今回はFuzzyに、入社の理由と、Notionの未来にどう期待しているかについて話を聞きました。
Notionのことを知ったきっかけは何ですか？なぜ入社を決めたのでしょう？
Notionがこの分野のイノベーターであることは知っていました。でもNotionを使い始めるまでは、Notionの真の魅力に気づいていませんでした。
Notionは、情報整理やドキュメント作成、Webサイト管理、プロジェクト管理などを1つのアプリケーションに統合します。また、Notionのデータベースとそのブロック構造の実力にも感銘を受けました。Notionは私が前職から転身する気持にさせた唯一の会社です。その決め手となったのが、このプロダクトと機能の独自性です。私は、自分が使いたいもの、家族や友人が使ってくれるものを作りたいのです。
もうひとつの決め手は、Notionで働く人たちです！彼らは野心的で、革新的で、まとまりやスピード感もあります。そのカルチャーの一員となれることに、期待感を抱いています。
Notionのミッションは、ソフトウェアのツール作りをユビキタス化するという、かなり野心的なものです。それを実現するには、どんな課題がありますか？
最大の課題は時間です。私たちの願いは、人々とコンピューターとの関わり方を真に変えることです。私たちは、MicrosoftやGoogleが何十年もかけて成し遂げたことを、はるかに短い期間で達成しようとしているのです。
もうひとつは、人と人との連携です。やるべきことはたくさんあるし、進むべき道もたくさんある。重要なのは、全員に同じ認識を持たせることですが、Notionではすでにそれができています。チームの稼働スピード、特にNotion AIの立ち上げの速さを見れば、それがわかります。そうしたスピードと連携の一因は、創業者と当初の開発者が今もNotionに残っているという点にあります。この一貫性は、ミッションへの取り組みの上で、非常にプラスになります。
あなたはさまざまな仕事を経験されてきました。生命保険や不動産の営業に始まり、次にサンドイッチ店のサブウェイを奥様と開業して、そこでスプレッドシートの幅広い活用法を学んだそうですね。それがやがて、Googleスプレッドシートの構築につながったわけです。それから20年近く、GoogleとSlackに勤務されました。そのキャリアから学んだ中で、特にNotionで活かしたいことは何でしょう？
なんと言っても重要なのは、ユーザーを念頭に置いた開発です。たとえばGoogleスプレッドシートの場合、早い段階からタスク管理目的での需要があることがわかっていました。そこで、チームの全タスクをGoogleスプレッドシートで管理して、ユーザーとしての実際の体験をしながら構築を進められるようにしました。私がNotionに惹かれた大きな理由は、Notionのコミュニティです。ユーザーにフォーカスした開発という現在の基盤に貢献できることを、楽しみにしています。
もうひとつ、人々の生活をより良くするプロダクトに携われるのは、本当に幸せなことだという点です。仕事というよりも、友人たちと問題を解決しているような感覚で働けます。
これからNotionで、どんなことを達成したいですか？
短期的には、Notionブロックの相互運用性の強化です。ブロックはすでにとても幅広い使い方ができますが、それでもさらに、どんな新しいタイプのブロックを導入できるか、それからいかにAIを思慮深い方法でプロダクトに組み入れていけるかについて、もう考えはじめています。
長期的には、ユーザーの生活に真のインパクトを与えるプロダクトを作ることです。私たちは、人々がテクノロジーと関わる方法を革新し、真に変えていく大きなチャンスを手にしているのです。
入社後のオンボーディングが終わったら、すぐにそれらに取り組みたいと考えています。
