インスピレーションに公開

Notion × Canva 対談 #2:ハイブリッドワーク時代に求められるチームユースの最適化。

作成者: Katsukiyo Nishi

Japan General Manager

約 7分で読めます

自分たちが思い描くソフトウェアを自由自在に組み立てられるNotion。そして誰でも自由にデザインできるプラットフォームを提供するCanva。どちらのサービスも、ユーザーが思い描くデザインを自由に作れる環境を提供しています。そしてどちらも海外発のサービスながら、日本に根付き、日本ユーザーに向けて改善を進めています。今回、両社の日本代表が出会い、3回にわたって対談することに。2回目のテーマは「チームユース」。共有機能を持つNotionとCanvaを利用することで、チームはどんな効果を得られるのでしょうか。

登壇者

植山 周志さん

Canva Japanカントリーマネージャー。2019年8月にCanvaに転職すると同時にシドニーに移住。日本、アジアの成長を担当。毎日、逆立ちをしている様子をSNSにアップ。アラフィフにして鋼の肉体を持つ。

西 勝清

Notionゼネラルマネージャー、日本担当。2020年9月に日本1号社員として入社。営業やマーケティング、ビジネスオペレーション全般を統括。

Canvaとは?

オーストラリア発のグラフィックデザインプラットフォーム。オンライン上で画像やデザインを作成・編集でき、豊富なテンプレートと素材を活用することでデザイン経験のないユーザーでも簡単におしゃれな制作物をデザインできます。

🌐Canva公式サイト / 🗒️キャンバ日本公式note

CanvaもNotionもチームユースで業務効率が実現できる

Notion西勝清(以下、西):Notionは元々チームでの利用を想定して作られており、コラボレーションツールとして活用ができます。Canvaも同じようにコラボレーションツールとして活用されているケースをよく見ますが、どういう仕組みで共同作業ができるのでしょうか?

Canva植山周志さん(以下、植山):クラウド上に作ったデザインのリンクを共有相手に送ったり、共有権限を付与することで、共有相手とデザインをリアルタイムに共同編集できるようになります。また、コメントやステッカーでリアクションを送れる機能もあるので、遊び心を持って共同作業を進められる工夫があることも、Canvaならではの特徴かと思っています。

西:リモートワークが普及した今、クラウド上で作業を完結できるサービスはユーザーに求められています。

植山:オフィスで一緒に作業したり、直に確認を取るという働き方が難しくなったことで、Canvaのチーム機能の活用は増えています。例えば僕と西さんがチームで、デザイナーさんがデザインしたものをクラウド上にアップする。すると西さんも僕もリアルタイムにそのデザインを修正したり、コメントを残せたりできる。1つのデザイン作品をチームでリアルタイムに共有しながら完成させることができるんです。

西:Canvaをチーム利用することで、仕事ぶりはどう変わるのでしょうか? なにか事例はありますか?

植山:一例ですが、広告代理店のソウルドアウトさんは全国の中小企業のデジタル広告を運用していて、たくさんの広告バナーを制作しています。バナーは社内のデザイナーさんが制作し、営業担当者がクライアントに確認する。その中で修正が入るとデザイナーさんに修正依頼。でもテキストの修正、例えば「20%オフを15%オフ」にするといった簡単なものは、営業担当者がその場でパッと修正してクライアントチェックに回すんです。

西:スピーディーで効率的な作業ですね。

植山:効率的な動きで言うと、デザインデータをアップロードしたりダウンロードする手間が省けます。一般的に、デザインができたらデータをzipファイルに圧縮してファイル便にアップロードし、共有相手に送りますよね? でもCanvaを使えば共有リンクを送るだけ。双方がラクになります。

西:どんな人たちが使うといいのでしょうか?

植山:僕たちは「全ての人がどこからでもデザインで輝けるようにすること」をミッションに掲げてサービスを提供しているので、全ての人たちに使っていただきたいと思っています。その上で、予算がなかったり、社内デザイナーを採用するのが難しいスタートアップや中小企業が活用いただくと、直面されている課題解決の一助になれるのではと考えています。

ハイブリットワークを進めるために共有スペースは必須

西:新型コロナウイルスの流行により働き方が変化した今、ハイブリッドワークが今後の働き方のキーになると思っています。テレワークとオフィスワークを掛け合わせたこの働き方は、働く場所や時間にとらわれなくていいものの、課題が生まれますよね?

植山:ハイブリッドワークになると、コミュニケーションが1つの課題になってきます。 ちょっとした立ち話みたいなことができない。それは私自身にも言えまして、私はCanva本社のあるシドニーで働いているので、日本オフィスのスタッフと直接コミュニケーションを取れません。コミュニケーションを取る場所はチャットツールだったりするんですよね。

西:だからこそ情報を共有する場所は必要ですよね。ハイブリッドワークが進むと、隣のデスクの人に、「あれ、なんだっけ?」といった質問ができないので、「ここに行けば知りたい情報があります」という場所が必要だと思っています。あとは”見える化”を進めることも大切だなと。「誰が何やっているんだっけ?」ということが起き、動きが止まってしまいます。

植山:その問題を解決するため、Notionではどんな働き方をされているのでしょうか?

西:Notionがやっていることは非同期の作業。各自が都合のいい時間と場所で業務をこなしていますが、必ずしもみんな一緒にアクセスしなくていい。時差の影響でアメリカ本社と日本では働く時間が異なるので、向こうのスタッフが寝ている間に日本のスタッフが仕事をしている時もあります。なので、それぞれがオンライン上の共有スペースで作業を進め、それぞれの都合の良い時間に確認や連絡をしています。

植山:共同作業をしやすいプラットフォームを提供しているNotionやCanvaは、非同期型の作業に貢献できそうですよね。Canvaでは、複数人で1つのスライドを作ることが多いのですが、誰かがスライドのドラフトをグループチャットに共有したら、自分の都合の良い時間にスライドを確認し、追記。こうやって全員がチェックすることでスライドが完成します。

西:非同期でいながらスムーズに進めるため、Notionではドキュメント文化が根付いています。意見を求める時は、Notion上にドキュメントを書きます。ビジネス戦略やアイデアをまとめたら、みんなに共有し、フィードバックをくださいというコミュニケーションを取るんです。このやり方が圧倒的に多いですね。そのため、みんなで集まってディスカッションする機会は減りました。私個人の感想として、この進め方はストレスフリーです。

植山:僕も場所を選ばない非同期の働き方にメリットを感じています。国をまたいでチームで仕事ができるので、場所の制約がないんですよ。私はオーストラリアにいますが、私のチームは日本と韓国にいます。メンバーたちは毎日、自分の都合の良い時間で働きつつ、素晴らしいチームワークを形成できています。

西:プライベートでメリットを感じたことはありますか?

植山:我が家は3人の娘がいて、三女はいま生後4ヶ月です。長女と次女を学校に送り届けることは私の担当のため、仕事をはじめられるのは朝9時半から。それ以前の時間に働くのは無理なんです。このように自分のプライベートに合わせて仕事をさせてもらえるのは、非同期で働ける環境と、社員たちの生活を重んじている会社があってこそだと思っています。

対談の第3回も間もなくこちらのブログで公開されます!

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